GS10-5 長い伝送ケーブルでも点灯可能な無電極ランプ点灯回路
○佐藤隆英(山梨大学),内藤優太(横河電機)
水銀灯等に比べて、低消費電力かつ長寿命な照明として無電極ランプが知られている。無電極ランプは高周波の交流電力により給電される。このため安定器と呼ばれる専用の駆動回路が必要となるが、安定器と電灯をつなぐケーブル長が長くなると正常に点灯できないという問題点が知られている。
本研究では、無電極ランプにおいて安定器と電灯をつなぐケーブルが長くなった際にランプが点灯しなくなる理由が、ケーブルの寄生インピーダンスによる共振周波数のずれにあることを実験により明らかにしている。また、この問題を解決するために、安定器内で用いられている共振回路部を構成する容量の値をケーブル長さに依存して選択する手法を提案している。提案手法により、従来の安定器では点灯することが出来なかった長さ30mのケーブルにおいても点灯可能であることを確認している。