GS10-7 DC*DCコンバータの昇圧比の向上に関する研究
◎劉 雨瀚,佐野勇司(東洋大学)
携帯機器の普及により、乾電池や充電池の電力を使い切るまで電子機器を動作させるニーズが高まっている。また、地球温暖化抑制と資源活用のためにも、一次電池の電力エネルギーは限界まで使い切ることが望まれる。本研究の目的は、乾電池の電力を使い切るまで一定の昇圧電圧を出力できる高昇圧比を有するDC*DCコンバータを提案することである。昇圧比の制限要因の一つはスイッチングパルスのデューティーサイクルの最大値の制約である。そこで、昇圧コイルをトランスに換えて、1次・2次巻線を放電時に和動接続することにより、同じデューティーサイクルのスイッチンクパルスを用いて、高い昇圧比を実現できる回路を提案した。実験の結果、入力0.5Vを12Vに昇圧でき従来の1.5倊の昇圧比が得られた。本提案回路により、乾電池の電力を使い切ることができた。