GS13-4 インパルス応答関数を用いた保守作業の評価手法の検討
◎森山 健,長谷智紘,藤井 周,荒木智行,前田俊二(広島工業大学),鈴木忠志,野田統治郎(日立パワーソリューションズ)
人々の生活を支えている設備やシステムは、時間経過とともに劣化し、やがて動作を停止してしまう。しかし、適切な保守作業は、故障の早期発見や設備寿命を伸ばすことを可能とする。さらに、設備の安全性や効率を維持するためにも、保守の技術はますます必要上可欠なものになっている。現在、状態監視の下で保守作業が行われている設備やシステムが増える傾向にあるが、依然として時間計画保全に基づき保守が行われている設備も多い。そこで、本研究は、保守作業が、設備に取り付けた各センサから得られるデータに及ぼす影響(効果)を散布図、インパルス応答関数、および予測誤差分散分解などを用いて明らかにすることにより、時間計画保全の評価を図ろうとするものである。本報告では、発電設備に取り付けたセンサにより得られた時系列データを対象に評価した結果を報告する。