GS13-5 風速予測における他地点風速データ活用方法の検討
◎長谷智紘,森山 健,藤井 周,前田俊二(広島工業大学),高橋雅也,田中和英,星平祐吾(日立パワーソリューションズ)
風力発電は変動電源の一種であり、その発電量は、風速や風向の影響を受け、風力発電出力は変動する。このような風力発電を電力系統と連系するには、風速の予測に基づき、併設した蓄電池の充電・放電サイクルの制御や水力発電や火力発電の発電量の制御・管理が系統安定度を確保する上で必要である。風速の予測は地球規模のシミュレーションが必要となるが、空間解像度の点でまだ予測精度が上足しており、風車の設置位置での予測は実用になっておらず、線形予測などの時系列統計モデルの併用が現在の主流の考えである。本研究では、風力発電所の風速データのみならず、発電所近辺の他地点風速データも併せて使用した方が、予測精度が向上すると考え、他地点風速データの活用方法について提案する。本報告では、必要な予測精度を確保するために、インパルス応答関数等を用いて、他地点風速データをリアルタイムに選択する方法を述べる。