GS2-3 情報理論に基づく長時間心拍変動の異常検出法
○阪田 治,鈴木 裕,松田兼一(山梨大学)
心拍変動(Heart Rate Variability: HRV)は、医療現場における診断材料として広く利用されている。その現場の一つである人工透析では、一般的に、長時間の透析時間を必要とする。その間の体調の変化を観察するために、透析と同時に心電図モニタリングがよく行われる。このとき自動的にHRVデータも取得することができ、自律神経活動の様子などを推定することも可能である。過去の研究で透析中HRVの解析により血圧低下とHRVの関係性についての調査が行われているが、その知見に該当しないケースが稀に見られる。そこで本研究では、そのようなケースにおいてもHRVと血圧低下の因果関係が存在するのか否かについて調査するために、従来手法とは異なるHRV解析方法の提案を行う。