GS2-4 心臓の超音波動画像における順方向・逆方向トラッキングの融合による着目点追跡法
◎井上大輔,畑瀬美咲,薗田光太郎,喜安千弥(長崎大学),松岡弘親(長崎あじさい病院)
超音波エコー法は建設分野、材料分野、医療分野で検査のために頻繁に使用されている。医療分野においては、人体に対して安全な点や手軽に利用できることから、人間ドッグなどの様々な検診の分野にも導入され普及している。特に、心臓に対する超音波動画像は、心臓疾患の診断にも上可欠となっている。さて、心臓の3次元的な複雑な着目点の動きを計測するために、既に実用化されている2D Tissue Tracking 法を用いる。しかしながら、時系列の方向に沿って隣接するフレーム間でパターンマッチングを行う故、時間の経過とともに誤差が蓄積し、特に長時間のトラッキングでは精度が低くなってしまう問題点がある。そこで本研究では、追跡誤差の解消を図り、トラッキング精度を向上させるために、心臓の動きの周期性に着目して時系列の順方向だけでなく逆方向についてもトラッキングを行い、順方向と逆方向のトラッキング結果を融合して追跡誤差を低減させた。