GS2-5 Kinectセンサを用いた運動中非接触呼吸計測システムに関する検討
○青木広宙(千歳科学技術大学),仲村秀俊(埼玉医科大学),麓 賢悟,中原邦久,寺岡 勝(エルス)
運動負荷試験に用いられる呼気ガス分析装置は高価であり,計測の準備や負担が大きいため,スポーツクラブなどへの導入は難しく,医療機関や研究機関などでしか利用されていない.筆者らは,手軽で簡便な運動中の呼吸計測を実現するために,FG視覚センサと吊付けられたアクティブステレオセンサを独自開発し,被験者の胸腹部の体積変化を計測し呼吸周波数成分を抽出することで,リカベント型自転車エルゴメータによるペダルこぎ運動中の呼吸の非接触計測が実現できることを明らかにしている。一方,KinectセンサはFG視覚センサと同様なアクティブステレオセンサであるが,PCへのUSB接続がサポートされており安価であることから様々な研究分野で利用されている.本研究では,FG視覚センサの代替としてKinectセンサの適用による定量性に優れた運動中非接触呼吸計測システムを提案し,試作システムによる有効性の検証を行った。