GS2-6 異なるパルス刺激強度が筋疲労回復に及ぼす影響
◎内田隼希,塗木淳夫,湯ノ口万友(鹿児島大学)
本研究では異なる磁気刺激強度による筋疲労回復効果を明確にするために,筋電図や筋硬度を指標とした.被験者は等尺性の右肘屈曲運動を運動課題とし,最大発揮筋力(Maximum Voluntary Contraction : MVC)の60%を30秒間発揮する疲労タスクをMVC50%以下になるまで繰り返し行った.疲労の評価指標として筋電図から平均パワー周波数(Mean Power Frequency : MPF)を算出し,その傾き(slope)に着目した.また,筋硬度計を用いて疲労タスクの前後に筋硬度の測定を行った.磁気刺激を与えないcontrol群と比較を行い,磁気刺激強度10%で平均パワー周波数(Mean Power Frequency : MPF)のslope低下の抑制と筋硬度の上昇の抑制を確認した.しかし,刺激強度50%では有意な差が見られなかった.本実験では低強度の磁気刺激が筋硬度の上昇を抑え,筋疲労回復に効果的であることが示唆された.