GS3-5 SOM-NGを用いたパレート解の可視化
◎小林祐介,岡本 卓,小圷成一(千葉大学)
多目的最適化問題の解は,一般的に,パレート解集合として得られる。意思決定者はパレート解集合から自身の選好にあった1つの選好解を選ぶ必要があるが,無数に存在する解候補から1つの解を選択するのは困難である。そこで,選好解選択に資する情報を意思決定者に提供するために,パレート解の可視化が行われる。パレート解の可視化手法として,自己組織化マップ(SOM)を用いた可視化手法が提案されているが,SOMを用いた可視化手法では,パレート解とは無関係の点が出力されてしまうことある。本研究では,SOM-NGを用いたパレート解の可視化手法を提案する。SOM-NGはSOMとニューラルガス(NG)を組み合わせた手法である。
本研究では,SOMを用いたパレート解の可視化手法とSOM-NGを用いたパレート解の可視化手法を比較し,SOM-NGを用いた可視化手法が正確性と網羅性の観点で優れていることを確認する。