GS6-4 大規模太陽光発電所における系統供給電力変動抑制のための必要蓄電池性能評価
◎小熊祐司,前田宗彦,平尾俊幸,今久保知史(IHI),原 亮一,北 裕幸(北海道大学)
近年,日本では電力安定供給のため再生可能エネルギーを積極的に活用することが提唱されており,とくに大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設・系統連系が活発である。しかしながら,太陽光発電は,日の陰りの影響を受けて発電電力が短時間で大きく変動するため,その大量導入に際して系統の電圧や周波数への悪影響が懸念されており,系統へ供給する電力を平滑化する技術が求められている。この技術課題に対し,発電所内に蓄電池を併設し,太陽光発電電力の変動にあわせて蓄電池を充放電するという運転方法が数多く提案されているが,そのために必要な蓄電池の性能(容量および最大充放電電力)に関する検討は十分ではない。本発表では,上述の検討に広く資することを目的とし,実機メガソーラーの1年分の発電データを用いた蓄電池充放電制御シミュレーションに基づく,想定した複数の系統供給電力平滑化制約条件のもとでの必要蓄電池性能評価結果を示す。