GS7-1 最小経路数に基づく構造探索を導入したブロック構造ニューラルネットワーク学習法
◎乘松直人,小圷成一,岡本 卓(千葉大学)
ハードウェアを環境に応じて進化させる進化型ハードウェア(EHW)のモデルとして,ハードウェア上に進化的構築が可能なブロック構造ニューラルネットワーク(BBNN)が提案されている。BBNNは高い拡張性と学習可能な構造を持ち,重みを整数に制限してFPGAへの実装を容易化している。BBNNの学習は,ネットワークの構造と重みをビット列で表現し,遺伝的アルゴリズム(GA)により同時に最適化して行うが,効率的な学習が行われるとは限らない。そのため,適切な構造を求めた後,その構造で重みの学習を行う,二段階最適化が必要となる。本稿では,ネットワーク構造を評価するための指標として,入力から出力に至るフローの最小経路数を提案し,ネットワークの構造探索に応用する。提案手法では,GAにより最小経路数を最大化するように探索を行い,重み学習を行う構造を決定する。このように二段階最適化を行い,その有効性を確認する。