GS7-2 ブロック構造パルスニューラルネットワークにおける誤差逆伝播法のハードウェア実装
◎萩尾賢太,小圷成一,岡本 卓(千葉大学)
ハードウェアを環境に応じて進化させる進化型ハードウェア(EHW)のモデルとして,ハードウェア上に進化的構築が可能なブロック構造ニューラルネットワーク(BBNN)が提案されている。BBNNは高い拡張性と学習可能な構造を持ち,重みを整数に制限してFPGAへの実装を容易化している。BBNNにパルスニューロン(PN)モデルを導入したブロック構造パルスニューラルネットワーク(BBPNN)が提案されており,入出力値をパルス列で表現するため,乗算器が上要で回路規模を縮小でき,ハードウェア実装に適している。また,学習法として誤差逆伝播法(BP)のBBPNNへの応用が検討されている。本稿では,BPを用いたBBPNNの学習のハードウェア実装におけるリソース使用量の削減を目的に,BPにおける入力値および勾配についての近似手法を提案する。実験により,リソース使用量およびBP学習の性能における有効性を検証する。