GS8-5 光切断法を用いた水中における3次元形状計測
◎石丸敬太,薗田光太郎,喜安千弥(長崎大学)
非接触型の3次元形状計測は幅広い分野で使用されており,今後様々な場所で使用されることが予想される.しかし,従来の光学的3次元形状計測装置の多くは装置と計測対象が同一の屈折率の環境に存在していることを前提としているため,水中環境下にある計測対象を空気中にある装置で計測する場合には適用できない.本研究では代表的な3次元形状計測法である光切断法を用いて,屈折率の異なる環境下においても空気中と同様に3次元データを取得する方法を検討した.従来の研究ではカメラに対して,画素毎に異なる仮想焦点距離を求めて屈折過程を単純化し,ステレオ法によって水中の3次元形状計測を行う方法が提案されている.本研究ではこの方法を光切断法に適用することで3次元形状計測を行った.水槽の中の計測対象に対して計測実験を行ったところ,屈折を考慮しない場合に比べて計測誤差を軽減できたことが確かめられた.