GS9-1 ポリピロールを用いたナノ構造化バイオセンサ
○Daluwathu M.G. Preethichandra(Central Queensland University),小野田光宜(兵庫県立大学)
 ブドウ糖バイオセンサの性能向上を目的とし, センサ感度に注目して基板となるPPy膜の作製法や酵素の固定化法, あるいは電極構成などを調べ, バイオセンサ性能評価試験を行った。実験結果は次のように要約することができる。
(1) 方形波パルス電圧による電解重合は, ナノ多孔性の薄膜を作製でき, バイオセンサの基板となる薄膜の電解重合条件を最適化することで素子性能は驚異的に向上する。さらに, バイオセンサの低価格化が可能である。
(2) バイオセンサの高感度化は, 全システムの価格低下をもたらし, システムのフロントエンドエレクトロニクスを一層単純化して構成できる可能性をもたらす。