GS9-5 簡易型微小位相差計測回路に適した自動振幅調整アルゴリズムの検討
◎野口卓朗,深井澄夫,豊田一彦(佐賀大学),石川洋平,清水暁生(有明工業高等専門学校)
アナログ信号の高精度な測定及び評価を実現するためには,振幅レベルのみでなく位相情報の検出も上可欠であり、特に電力や生体等の分野においては微小な位相差の計測が切望されている。我々の研究室では、微小位相差計測に特化した回路であるschauerの回路を用いた簡易型微小位相差計測回路を提案し、超電導コイルの交流搊失測定への応用を通して妥当性について検証してきた。また、計測の際の人因性誤差低減や計測時間短縮を目標とした自動計測システムについても研究を行っており、現在までにPICやFPGAを用いた自動振幅調整回路を付加する方法を検討してきた。本発表では、ADCとDACを内蔵したArduinoを用いて制御を簡素化する方法を提案し、より高精度な自動計測を実現することを目的に自動振幅調整アルゴリズムの最適構成について検討する。