GS9-7 ICTの利用による高齢者見守りシステムの開発
◎玖村大紀,栗栖慎也,山本竜平(広島工業大学),歌谷昌弘(広島国際学院大学),永田 武(広島工業大学)
現在,我が国の65歳以上の高齢者は約3186万人であり,その内独居老人は約500万人である。少子高齢化や核家族化が進んでおり,地域に居住する一人暮らし高齢者などの孤独死が深刻な問題である。少子化,過疎化,核家族化が進んでいる現在社会において,高齢の独居老人の見守りは,家族にとっても地域社会にとっても重要なことである。高齢者見守りシステムは製品化・商品化が実施されており,大別すると利用者が発信する「自発的情報《によるものと,見守りシステムにより発信される「センサ情報《の2つである。前者は高齢者自身が発信するため情報の精度は良いが,高齢者の負担が大きいという欠点がある。後者は高齢者自身は無意識の内に見守りに必要なデータが送信されるが,1つのセンサの情報量が少ないため状況を把握する工夫が必要である。本研究では,センサ情報を用いて独居高齢者の変化を的確に把握するための見守りシステムの開発を目指す。