MC4-7 高密度コンバータのゲート駆動に適する高周波LC発振回路に関する検討
村上弘典,石橋尚之,魏 秀欽,○甲木昭彦(長崎大学),広川正彦(TDK)
共振型コンバータは、高周波スイッチングによって電源回路の小型化・高密度化を図るのに適している。メインスイッチの駆動回路を組むにあたっては、高い周波数で動作可能なコンパレータが入手し難いという状況がある。そのため、コンバータの昇降圧比が基本的にスイッチング周波数で制御される場合、駆動回路に自励型LC発振回路を用いてそのキャパシタンスの一部を変化できるようにし、直流制御電圧によって出力を調整する方法が現実的である。ゲート・ソース間の静電容量を共振回路の一部として使うと、スイッチのターンオン時およびターンオフ時に比較的大きなゲート電流を流し込むあるいは引き抜くことができる。本稿では、MOSFETのゲート・ソース間を負荷とした場合を想定し、発振周波数特性、発振出力波形、およびゲートへの結合条件などに関して検討した。