MC6-6 遠隔モニタリング用避雷ケージ開発の試み
◎尾崎崇史,藤島友之,杉本知史,藤本孝文,石塚洋一(長崎大学)
近年多発している雷を伴う豪雨による自然災害の防災・減災のために,センサと無線機器を組み合わせたセンサモジュールを利用した遠隔地モニタリングが注目され試行され始めている。センサモジュール用小型無線機としてはXBeeなどが利用され,近距離無線センサネットワークが構築され,情報の収集・解析が試みられている。しかし,XBee単体では十分な通信性能が得られない場合があり,アンテナの開発や見通しの良い高い場所に設置するなどの工夫が必要となっている。センサモジュールを高い場所に設置すると,雷撃を受け搊傷する可能性が出てくる。そこで,センサモジュールの避雷について着目し,避雷ケージの開発を試みた。避雷ケージはステンレス金網で試作し,金網のメッシュ数がXBeeの通信性能および避雷効果に及ぼす影響について調査した。金網の目が粗くなるほど通信性能は高くなるが,雷撃が侵入する確率も高くなることが明らかとなった。