MC7-9 熱電併供給石炭火力の並列大型電動機の最適運用方式
○松井信正(長崎総合科学大学),粕谷泰洋,青木滋夫(海外環境協力センター)
四季の気温差が非常に大きいアジア高緯度の地域では,火力発電所のボイラやタービン発電機は,小容量で多缶多機の設備を共通ヘッダに連結する方式が採用されている。需要が少ない夏場は,運用台数を減らし,需要が多い冬場は,ほぼ全台で運用し,台数の変化によって,1台の運用幅をあまり変えず,運転幅を絞っている。1台の運転幅を狭くすることは,設備の無用なストレスを抑制でき,使用年数を延ばせるメリットがある。同様に,所内のファンやポンプなどの補機も運用台数を変えて年間の需要に対応できる配置となっている。近年の原動機の動力削減方法として,動力をインバータ化することは一般になっているが,インバータ化した補機を多用な運用の要求下で,最大限の省エネ効果が発揮できることが望まれている。本論では,ボイラの給水ポンプの動力をインバータ化し,多用な台数運用での最適化の方法について述べる。