OS1-2 レジリエント社会を拓く破壊予兆の可視化技術* 応力発光技術 *
○寺崎 正(産業技術総合研究所)
本公演では、事前防災に寄与する社会インフラの非破壊検査や状態監視に対して、オンリーワンな取り組みである応力発光技術を紹介します。 
応力発光技術とは、応力・ひずみ分布を、発光で可視化・計測する技術です。技術の核は、弱い力にも敏感に応じ、光を繰返し放射する応力発光体微粒子(セラミック無機粒子)です。センサはシートや塗料として対象物に塗布します。発光強度はひずみエネルギーと比例します。従って、構造体表面にこの微粒子を分散塗付して発光を調べれば、発光の面分布から構造体におけるき裂発生・進展(破壊現象)の可視化が可能です。更に、見えないき裂、応力集中(予兆)を可視化し、定性的・定量的に評価する事が可能です。現場での目視も実証済みです。実際に本公演では、応力発光について、実証事例(橋梁、建物、トンネル等)、新たな取り組み等について、特に実際のモニタリング映像を交えて紹介します。