OS1-6 ミニラマンライダーによる閉所内漏えいガス検知
○椎吊達雄(千葉大学),野口和夫(千葉工業大学),辻 建二(中部電力)
 本研究では閉所ない大気・ガスの遠隔モニタリング技術としてLEDを光源としたミニライダーの開発を行っている。特に水素のように可視域に吸収線のないガスの計測を対象として、ラマンライダーの構築を行っている。紫外域のLDは依然として効果で扱いにくいが、紫外域LEDは加工の用途から出力の強いものが安価に選択できるメリットがある。
 送信出力0.75WのLEDパルス光を用い、口径127mmφのカセグレン望遠鏡とでライダーの送受信光学系を構成した。最大30mまでの大気窒素ラマン光、水蒸気ラマン光の計測を可能としている。水素計測では大型のチャンバを用意し、その定量評価を行っている。25%までの濃度で線形的な受光感度を得ることに成功している。今後、より低濃度での定量評価、短時間での水素ガス検知を目的として研究を進めていく。