OS1-7 レーザラマン分光法による水素ガス検知技術
○杉本幸代,朝日一平,星野礼香,二宮英樹(四国総合研究所),福地哲生(電力中央研究所),椎吊達雄(千葉大学),井上 拓,長峰 勝(長峰製作所)
 現在,次世代エネルギーとして水素が注目されており,その利用に向けた様々な研究開発や実証試験が行われている。その中で,水素ガスの非接触・リモートセンシングなど検知技術の高度化が求められている。著者らは水素分子が強いラマン効果を示すことに着目し,水素ガスの濃度分布を防爆エリア外から計測するラマンライダーや,電気系を一切含まないエレクトリックフリーのセンシング部を備えた小型光学式センサの開発を行った。また,ICCDカメラにより水素ガスの流れを視覚的に捉えるイメージング技術や,測定箇所の背後直近に存在する物体によるレーザ誘起蛍光の影響を受けることなく水素ガス検知を行うためのCARS法を用いた水素ガス検知技術に関する研究を行ってきた。発表ではこれらの水素ガス検知技術に関する原理,装置仕様および測定事例について報告する。