OS2-6 表情認識を目的とした各部位の相互位置関係に基づく特徴領域の特定・抽出
○平野晃昭,高橋大介,岡本教佳(関東学院大学),中村 紊(工学院大学)
 本報告は、表情認識のための顔領域抽出後の口、目、眉等の顔各部位の特定および抽出に関して述べる。
先ず、比較的安定に抽出可能である口唇領域をYIQ基底のQ成分を用いて抽出する。
通常、抽出を行う際に、一つのしきい値のみでは抽出領域の欠搊または過剰となり、目的となる領域の正確な抽出は困難である。
従って、抽出した各領域に対して個別にしきい値を設定して、それらを一つずつ下げて領域形状の変化を検査して適切な特徴領域の特定を行い、テンプレートマッチングで口唇領域を抽出する。
目および眉領域は、修正HSV表色系の修正彩度成分を用いて、個別しきい値を設定して特徴領域の特定を行う。
目領域の特定が失敗した場合でも、口唇領域および目領域の相互関係を基に再度目領域の探索処理を行い、安定な特定および抽出を図る。