OS2-8 2種類の随意性瞬目と自発性瞬目の自動識別法の検討
◎佐藤寛修,阿部清彦(関東学院大学),大井尚一,大山 実(東京電機大学)
肢体上自由者のコミュニケーション支援などを目的として、瞬目による入力インタフェースの研究が進められている。瞬目動作を入力にもちいる場合、ユーザの意図的な瞬目(随意性瞬目)を何らかの方法で識別する。筆者らはこれまでに、インタレース方式の動画像を通常の2倊の時間分解能で計測するフレーム分割法を開発し、瞬目過程を波形として詳細に計測可能にした。この手法をもとに瞬目時の波形を自動抽出する手法を提案し、自然に生じる瞬目(自発性瞬目)と随意性瞬目(1種類)とを自動識別する方法を確立した。このとき、識別可能な随意性瞬目の種類を追加できれば、それを訂正や別の入力意図に割り当てることで、より使いやすい入力インタフェースの構築が期待できる。本稿では、2種類の随意性瞬目を識別することを目的とし、先行研究で新たに導入した瞬目の特徴パラメータを含む複数のパラメータによる瞬目種類識別法の検討を行なったので報告する。