OS4-8 ニューラルネットワークによるエチレンガス検知システムの構成
◎和田起幸,大松 繁(大阪工業大学)
エチレンガスは、多くの椊物において、呼吸の副産物のひとつとしてある程度発生する。熟した商品の周囲に過剰にたまったままにしておくと、鮮度に有害となりかねない。エチレンは成熟するプロセスを早め、劣化の自己加速を誘発する物質である。エチレンの成熟促進作用はごく微量でも働くために測定としてはガスクロマトグラフィや質量分析法が使われます。これらはガスを分離して、その組成を分析する手法は高価である。本論文では、エチレンガスを選択的に検知するために安価な水晶振動子質量センサを用いた匂い測定系を使用し、水蒸気やアルコール、エチレンなどの計測データの中から得た特徴量を基にニューラルネットワークを用い、エチレンガス検知を選択的に検知するシステムを構成して、実現する手法の提案とその処理結果について考察する。