OS5-2 波形認識による緊急信号の検出
○小田義也(首都大学東京),朱牟田善治(電力中央研究所),澤本 潤(岩手県立大学),厚井裕二(マクロネットワークス)
住民の見守りにおいては、センサなどにより見守り対象者の行動等把握等を行うシステムが多く、見守り対象者が能動的に信号を発信するような仕組みは少ない。これは、見守り対象者から何らかの情報を伝えたい場合、電話等を利用することを想定しているからであろう。しかし、転倒により自由に行動ができない場合や、地震により被災した場合など、見守り対象者が情報伝達手段を絶たれる場合も十分に考えられる。そこで本研究では、据え置き型センサで家屋の振動をモニタリングし、見守り対象者が床や壁を叩く振動から緊急信号を検出する手法を開発した。予備的な実験の結果、約67%の確率で緊急信号を検出することができた。その一方で、日常的な行動を緊急信号と判定する誤認識も7%程度発生した。