OS6-3 交通システムにおける回生電力を活用した消費電力最小化方式
○安部恵介(九州産業大学)
環境問題におけるCO2削減のみならず、昨今の電力上足の観点からも消費電力の削減が重要な問題となっている。そこで本研究では交通システムにおいて、回生電力の活用という観点から消費電力を最小化する方式について検討する。電気自動車では回生エネルギーによる電力の回収という大きな特徴がある。特に加速時には消費電力が大きく、逆に減速時には電力が回収されるため、信号の多い道路等の場合、加減速による影響が大きい。そこで加減速も考慮した詳細なモデルに基づいて消費電力を計算することにより、実際の信号による停止・発進状況に応じてより正確に消費電力を考慮したナビゲーション方式を提案し、その有効性について検討する。また鉄道においても省エネに対する意識が高まり、回生電力の有効活用が注目され、現在実用化が進んでいる。そこで、回生電力を活用した列車ダイヤ作成方式についても検討する。