OS6-8 スマートグリッドと工場によるエネルギーの最適運用
○石隈 徹(日本電気計測器工業会)
地球温暖化を防ぐ低炭素社会の実現に向けて,社会全体でエネルギーを効率的に利用するスマートグリッド(SG)やスマートコミュニティ(SC)の実証実験が行われている。SGやSCを構築し,エネルギーの最適運用を目指すには,構成要素であるシステム全体を連携させるシステム間インタフェース(IF)の共通化/規格化が必須である。
IECでは,SGに関する国際規格化を進めており,傘下の委員会であるIEC/TC57/WG21とPC118,IEC/TC65/WG17がSGと需要家システム間のIFの国際規格化を行っている。特にIEC/TC65/WG17はSGと工場とのシステム間IFの国際規格化を行っており,日本電気計測器工業会のエネルギー・低炭素政策委員会がこの国際規格の基となる技術仕様を作成している。
本稿では, SGと工場との連携によるエネルギーの最適運用についてIEC/TC65/WG17で検討しているユースケースを用いて報告する。