OS7-4 視覚による情報処理時の眼球運動と脳活動
○小崎 充(国士舘大学)
外界からの視覚刺激を処理する際の人間の眼球運動に関する研究の歴史は長く,その研究成果の教育分野への応用もさまざまな形で提案されているが,本研究では,フリッカー法を用いた変化の見落としの実験パラダイムを用い,実験参加者がターゲットを探索する際の眼球運動を記録すると同時に,課題遂行時の特に前頭葉を中心とした脳活動の変化を,ウェアラブル光トポグラフィを用いて同時に記録することにより,視覚情報処理中の参加者の注意の移動と心的状況の変化の関連性について,特に,復帰抑制の発生傾向やターゲット確認時の両者の特徴を確認し,教育現場における学習者の「気づき《の特性の検討への手がかりとする。