OS7-9 鍼灸および灸頭鍼施術時のMRIによる非侵襲生体内温度分布測定
◎中村 優(国士舘大学),中村真通(東京医療専門学校),前田栄一(前田鍼灸院),二川佳央(国士舘大学)
近年、現代西洋医学領域に対して相互実践される分野として補完代替医療または統合医療領域が注目を集めている。これらは現在多様化する様々な疾病やそれに纏わる上定愁訴等に対し多くの効果をもたらし、臨床の場でも応用範囲が広まりつつある。この分野の中でも特に注目を集めている分野の一つが鍼灸医学である。鍼灸医学では鍼刺激と灸刺激という主に2つの生体へのアプローチ方法を用いて施術を行い、その効果が得られている。しかし、これらの治療法が生体に与える影響やそのメカニズムは明らかにされていない部分が多い。本研究では、鍼灸治療が一般的に温熱療法の一種として定義されているにも関わらず、施術時の生体深部温度変化について明らかにされていないという問題に対してMRIのT1位相法を用い、鍼法、灸法およびそれらを同時に行う灸頭鍼法施術時の生体内温度分布変化を撮像し評価を行う。また、得られた結果に対し定量解析を行い報告する。