PS2-10 インピーダンス計測に用いる定電流源回路の検討
◎古賀圭祐,野口卓朗,深井澄夫(佐賀大学),石川洋平,清水暁生(有明工業高等専門学校)
本研究室ではエレクトロニクス分野や医療分野等幅広く応用されている位相差計測回路の研究を行っており、計測精度の向上を目指している。本報告は、計測回路において重要なブロックとなっている定電流源回路について検討している。定電流源回路は常に電流値が一定になるように制御している電源である。しかし、内部抵抗が∞の時に限り理想的な電流源として動作するため、実現は難しい。また、インピーダンス計測において、試料によっては微量な電流を流さなければならない場合もあるので、電流の安定性が計測回路において非常に重要なパラメータであり、計測精度にも影響を与えている。提案されているハウランド電流源回路とバイラテラル回路についての安定性や動作特性の検討を行い、位相差計測回路での計測精度の改善を目標としている。