PS4-10 ギャップコアを用いたローパスフィルタの特性とコア構造との関係
◎久野渥司,田川勇太,竹尾 隆(三重大学),大橋良紀,松崎 徹(北川工業)
フェライトコアとコンデンサから構成されたローパスフィルタはノイズ抑制手段として一般的である。大きな直流電流が重畳される場合には、コアの磁気飽和を避けるために、コアにギャップが設けられる。このときのローパスフィルタの特性は、伝送路に沿ったコアの位置やギャップの構造によって変化することがわかっている。これは、コアにギャップが設けられていると、ギャップ周りの磁束の漏れが周囲の回路部品に影響することが一因と考えられる。本研究では、ギャップコアの構造や位置がローパスフィルタの性能にどのように影響を与えるかを、等価回路解析や電磁界シミュレーションにより検討する。そして、その結果を踏まえ、最適なフィルタ特性を達成するための理想的なコア構造を検討する。