PS4-3 CMOS-SRAMセルを用いた3値CAMの照合特性
◎早川 翔,吉田正廣(東海大学)
内容照合メモリ(Content Addressable Memory:以下CAM)は記憶情報と入力情報を並列に照合し、それらの間に一定の関係にある記憶情報を非常に早く、効率的に検索できる特徴を有している。このため、CAMは関係検索やパターンマッチングなどの連想処理に有用であると考えられている。CAMには2値CAMと3値CAMがあり、3値CAMは“1”、“0”の他に“x”(Don’t Care)が記憶できる。このため、3値CAMを用いるとより柔軟な情報検索が可能になる。しかし、従来の3値CAMは集積度や消費電力の面で問題を抱えている。そこで、本論文では従来のCAMに比べてトランジスタ数を減らした、CMOS-SRAMセルを用いたスタティック3値CAMを提案しその照合特性を明らかにする。