PS4-8 スイッチング素子に基づいたアナログ差動増幅回路の理論動作と実測結果の比較
◎須藤千裕,柏木 彬,和田和千(明治大学)
スイッチング素子に基づいたアナログ差動増幅回路は、近年の低電圧動作やCMOSスケーリング技術、デジタルICの設計技術に適している。本稿では、スイッチング素子に基づいたアナログ差動増幅回路の動作原理を紹介し、シミュレーションによる理論の検証を行っている。また、個別部品による実装および0.18μmCMOSプロセスを用いたチップ試作による実測と理論動作との比較をしている。実測結果より、動作理論に基づいた動作結果が得られる場合もあったが、発振や激しいスイッチングなどの上安定な動作を生じる可能性があることが分かった。