PS5-4 機械学習を用いた空間周波数特性に対する視覚探索の評価
◎佐藤 巧,加藤和夫,志子田有光(東北学院大学),黒木友裕,石川敦雄(竹中工務店)
本研究では、人間の眼球運動と空間周波数の関係について検討を行った。実験では、8ビットの輝度値(256階調)を横方向にランダムに配置した縦縞模様の画像を用いた。ここで、画像の横方向に対する輝度値の空間周波数のパワースペクトルを算出し、その近似直線の傾きをβ値とする空間周波数を定義した。背景画像として、β値が0のホワイトノイズの画像を縦5×横6の各位置に配置し、β値の異なる画像(ターゲット画像)をランダムな位置1箇所に組み込んだ。被験者にはターゲット画像を視覚的に探索する課題を実施してもらった。その際、ターゲット画像の位置を口頭で答えてもらい、正答率を求めた。同時に、眼球運動実験装置を用いて、ターゲット画像を探索している際の視線軌跡を算出した。これに、機械学習の手法を施すことにより、探索できたか否かの判別を行い、口頭による回答結果と比較した。