TC1-5 レーザー分光法による微量ガス成分計測・反応動態解析
◎宮崎洸治,湯本正樹(理化学研究所),梶井克純(京都大学),和田智之(理化学研究所)
光化学大気汚染物質である対流圏オゾンについて、その生成中間体であるHO2ラジカルの大気中消失速度(大気寿命)を紫外レーザー分光法により計測する手法を新規開発した。開発した装置を用いて大気観測を行い、現状の大気モデルにおいて見逃しているHO2ラジカル反応過程がどの程度存在するか評価を行った。さらに、こうした未知反応過程が都市大気汚染にどの程度影響を与えるか研究を進めている。講演ではさらに、レーザー分光法による微量ガス計測の応用研究として進めている中赤外レーザー分光法による農作物の病害診断センサー、生体計測として呼気、皮膚ガス計測の可能性についても発表する。