TC11-5 操作履歴を可視化する対面講義支援システムの試作
○鈴木孝幸,高橋智洋,田中哲雄,松本一教(神奈川工科大学)
学生数が100吊を超す大人数の対面講義の場合、教員が学生の理解度を把握できない、学生が恥ずかしがって質問をしない、ノートを取るのが忙しくて講義に集中できないという問題点がある。本研究では、Webブラウザベースのアプリケーションを教員と学生の双方が使用して、講義中の学生の操作(ページ送り、キーワードへのマーキング、ノート記入、質問)を記録すると共に、リアルタイムに集計・可視化して教員へ提示することにより、教員の対面講義の進行を支援するシステムの試作について述べる。ページ送りとマーキングの際には、学生が理解度を簡易に指定できるように専用ボタンにすることで、「分かった/分からない《と表明する心理的な敷居を下げ、同時に学生の理解度を把握することも目的にする。少人数での試用実験を行い、学生の操作履歴が記録できること、操作履歴の分析からページ単位での理解度を把握できることを確認した。