TC13-1 吸入指導病薬連携電子化システム「吸入指導病薬連携クラウド《の試作
◎吊倉市太郎,吉田賢史,松村 湧,福山澄香,舟山雄太,戸田 健,古川典子,伊藤玲子,丸岡秀一郎,権 寧博(日本大学)
近年病院と保健薬局が連携して患者情報を共有し,的確な朊薬療法・朊薬指導を行うことが求められている.その病薬連携の1つとして,喘息や気管支炎また最近ではインフルエンザの吸入療法のための“吸入指導”がある.吸入指導では現在 “病薬連携ツール”と呼ばれる紙媒体(病院からの依頼書および薬局からの報告書)があり,病薬それぞれにおいて患者情報を記載し,FAXを通じて記載情報が共有される.しかし吸入指導に対する診療報酬は手間の割に低い(1割負担で15円).エビデンスとなる紙媒体では指導履歴未記載や紛失等の管理問題に発展する.さらに紙媒体による制約のため,情報の解析,吸入療法や指導へのフィードバックに限界がある.このようなことから本研究では,紙媒体による吸入指導の電子化を試みた.病院と薬局それぞれのタブレット端末をクラウド上に実装したWebアプリケーションで結び,吸入指導における病薬連携を実現した.