TC13-11 安定的な計測支援を目的とした画質改善システムの検討
◎吉森聖貴(日本文理大学),滝本裕則(岡山県立大学),満倉靖恵(慶應義塾大学)
近年,安心安全な社会の実現を目的とした,監視カメラや車載カメラなどの普及が急速に進んでいる.これらのカメラでは対象の行動を安定的に計測するために,いかなる環境条件においても鮮明な画像を安定的に撮影することが求められる.しかし,暗所撮影時などの露光量上足の環境では高感度化が必要となりその結果ノイズによる画質の低下が問題となる.高感度化によるノイズの多くはガウシアンノイズであり,これを軽減することで環境条件に依存しない安定した計測が可能となる.従来の画質改善手法ではノイズ除去に伴い解像度が低下することが問題となっている.本研究では解像度の低下を軽減しつつ画質を改善する手法として人間の視覚特性にもとづいたノイズ除去パラメータを画素単位で設定する手法を提案する.