TC13-13 人間の同調行動および周辺視野の特徴を利用したPCユーザの自然な瞬き促進方法の一提案
◎福地佑亮,戸田 健(日本大学),劉 欣欣(労働安全衛生総合研究所)
近年,ノートPCやスマートフォン等の急速な普及によりVDT症候群患者が増加している.中でも我々はドライアイに着目した.これまでノートPCユーザを対象に瞬きが少ない場合に瞬きを促す方法を検討してきた.ポップアップ警告や画面を曇らせることにより意識的な瞬きを促す手段を試作し実験によりそれらの瞬き促進としての有用性を明らかにした.しかしユーザの精神的・肉体的負担等の観点では,警告を常に意識する煩わしさによって作業効率の低下等の問題が明らかになった.本研究では,前述の問題を解消することを目的とし,無意識に自然な瞬きを促す2つの方法を提案する.デスクトップ上に1)ユーザの瞬きに同調するアバタ,2)一定速度で瞬きするキャラクタを登場させ,提案方法を検証するシステムを試作し3人の被験者で予備実験を行った.結果,提案するシステムによって瞬きが促進された.