TC13-2 園内見守りシステムのための幼児向け行動識別の改良と識別精度の検証
◎倉島周平,鈴木 聡(東京電機大学)
 肥満が危険視されるようになり、成人向けの健康管理システムが開発・商品化されているのに対し、子ども向けの健康管理システムは少ない。そこで、著者らの研究グループでは、子どもの健康管理支援を目的とした行動識別システムであるKinder-Guardianを提案してきた。本システムでは、子どもの活動時の加速度データから計算した特徴量をもとに決定木(J48、Random Forest、Naive Base、Random Tree、REP Tree)を用いて子どもの動作を識別し、消費カロリ計算等に利用する。しかし、これまで想定してきた6種の動作項目では消費カロリの計算が難しい。そのため、本研究ではカロリ計算を考慮した子どもの動作項目を11種想定し、行動識別精度を検証した。
 結果として、「平地歩行《で74.0%、「手の動きを伴う座位《と「手の動きを伴う立位《で60%以上の精度で識別できた。今後、新たな特徴量計算を取り入れることで識別精度を向上させたいと考えている。