TC13-4 マスキングによる室内騒音の印象改善を目的とした最適なマスカーレベルの検討
◎玉川勝也,佐藤敬子(香川大学),尾田政臣(立命館大学)
上快な音を取り除くのではなく別の音を呈示するマスキングによる室内騒音の印象改善を扱った既存研究は多い。しかし、呈示する騒音とマスカーのSN比は統一されており、個人差が大きいと言われている音の最適聴取レベルが考慮されていない。そこで、本研究では、まず実験1として、騒音2種とマスカー3種を組み合わせた6通りの刺激条件に対し、調整法により被験者ごとに「騒音が気にならない《と感じる最適なマスカーレベルを調査する。次いで実験2では、実験1と同じ被験者、条件を用いて、個々の最適なマスカーレベルで呈示した場合と、従来のSN比を統一して呈示した場合の印象評価を行う。これにより、マスカー、騒音の種類の違いによる個々の結果を検討し、室内騒音に対する効果的なマスカーレベルの条件を調査する。