TC13-9 一般色覚者と色覚特性者の色吊応答と色彩印象 ―カラーユニバーサルデザインのための基礎的研究―
◎井上貴晶,佐藤敬子(香川大学),滝本裕則(岡山県立大学)
色覚特性者が混同しやすい色彩の識別性を向上させることを目的として、カラー画像の色彩を変換する技術が多数開発されている。しかし、それらの技術により変換された画像は、一般色覚者にとって変換前の画像の色彩と大きく異なって見えるため、カラーユニバーサルデザインに基づいているとはいえない。そこで本稿では、カテゴリカル色知覚特性が、カラーユニバーサルデザインに基づく画像変換へ応用可能であるか検討するため、一般色覚者と色覚特性者のカテゴリカル色知覚における色カテゴリー、および色彩の印象を計測、比較する。実験では、204色に対するカテゴリカルネーミング実験を、一般色覚者6吊、色覚特性者5吊に対して行うとともに、SD法により色彩の印象測定を行う。これにより、一般色覚者と色覚特性者の色カテゴリーと色彩の印象が類似する色彩を明らかにする。