TC15-5 電子回路とシステムにまつわる架け橋の理論と俯瞰のイメージ
○和田和千(明治大学)
電気は五感で捉えにくく,電子素子は非線形で解析が難しくなりがちであることに加え,システムは階層的に組み上げられ,実験には事前の予想が必要である。だから,基礎的・抽象的理論により設計過程は飛躍する。各種理論が等価的に視覚化・容易化し,異なる概念の読み替えを可能とする。そして,それらの複合的利用の集大成である電子システムの動作を捉えるには,厳密で形式的な紙上の理論は必ずしも有効とは限らない。式や図の意味を知りイメージを持つことで,統合された機構の全体が理解できると思われる。