TC16-6 複数カメラを用いた車両走行空間内における車両計測手法
○林 純一郎(香川大学)
安価で容易に取付け可能な複数のドライブレコーダーを用いて、先行車両との距離や右左折時の歩行者検知を実現するシステムを開発する。2台のドライブレコーダーを一般的に設置されると想定される車内フロントガラス上部に搭載し、車両走行空間を撮影、2台のドライブレコーダーから得られた各フレームの画像に対して色情報を基にブレーキランプ領域を抽出、テンプレートマッチングを施すことによって取得できる視差を利用して、距離算出式から車両間距離を算出する。歩行者に対しては左右画像において対象となる距離範囲の視差量を並進させてマッチングし、重なりあった画素の輝度値を比較することで検知する。実験では、対象距離範囲で最大誤差約2mの精度で車両間距離計測を行い86.6%の正答率、歩行者検知では危険範囲内での歩行者単独および複数人の検知などにおいて正答率84.4%と精度よく歩行者を検知したことを確認した。