TC16-7 タッチ教示を用いた水産資源画像計測システムの設計と実装
○戸田真志(熊本大学),榎本洸一郎(新潟大学),清水洋平(北海道栽培水産試験場)
効率的な水産資源管理のために現場での標本調査は必須且つ重要な活動である。調査活動では、対象を採取し、その体長や体幅など、対象の各種パラメータを計測しているが、これらの計測活動は人手で行われる場合が多い。特にナマコのように体躯が曲線を描きやすい対象の場合は、体長は体躯に沿った芯線部を計測する必要があり、現場の大きな負担となっている。筆者らはこの課題に対し、画像処理技術を利用した水産資源計測システムの開発を進めている。画像中の調査対象領域の切り出しに際し、ユーザが調査対象にタッチ操作による教示を行うことで、誤抽出を抑えた仕組みとしていることが特徴である。本発表では、筆者らが進めるタッチ教示を含む半自動型画像計測システムの設計思想と開発の状況について紹介する。