TC16-9 スマートフォン利用中のユーザ瞬き速度の測定ー室内と地下鉄内での比較ー
○戸田 健,岡村拓紀(日本大学),劉 欣欣(労働安全衛生総合研究所)
スマートフォン(SP)内蔵webカメラを用いて、SP利用中のユーザ瞬き測定システムを試作した.瞬き検出アルゴリズムは,SPの使用環境によって背景変化が多いこともあることから,目の検出精度を上げるため一段階目にLBP特徴の分類器による顔の検出,二段階目にHaar-like特徴の分類器による目の検出を行うカスケード接続による検出を試みた.またSPハードウェア規模を考慮し,分類器により目の検出行った後,目領域の追跡においてテンプレートマッチングを行った.被験者15人の実験結果から,検出率は室内で79.2,地下鉄内で78.1%であった.また室内のノートPC利用時に比べ,室内及び電車内SP利用時の瞬きが減少し,さらにSPでは室内に比べ電車内の瞬きが減少することが明らかになった.さらにSPでは,瞬き回数の減少に伴い,目の違和感が有意に増し,乾き度についても悪化の傾向があることが明らかになった.