TC17-4 パルス形ニューロデバイスの開発とその応用
○佐伯勝敏(日本大学)
ムーアの法則の限界が指摘される中,高機能デバイスとして非ノイマン型のデバイスが注目されている.特に,高度な情報処理能力を有している脳の基本構成要素であるニューロンをモデル化したニューロデバイスの開発は,重要な研究テーマである.ニューロンモデル中,パルス形のモデルは,ロボット制御やニューラルコーディングへの解明等で重要な基本要素の役割を担ったモデルである.
本稿では,動物の脊髄に存在するCentral Pattern Generator(以下,CPGと略す)の機能をモデル化したパルス形のモデルを提案し,0.18μmCMOSプロセスルールを用い,CPGモデルを実装したパルス形ニューロデバイスを開発した.開発したデバイスが四足歩行動物のリズム歩行パターン(walk,pace,trot,bound,gallop)を生成できることを示すとともに,パルス形ニューロデバイスの応用例を紹介する.