TC18-2 12μmの咬合高径の変化がもたらす自律神経への影響
○藤巻弘太郎(とどろきファミリー歯科クリニック)
噛み合わせの高さが身体に対し、様々な影響を与えることは近年知られる事実となってきた。そこで日本人の平均的な髪の毛の太さと同等である12μmの厚みのオクルーザル レジストレーションストリップスを噛ませ、加速度脈波計(パルスアナライザープラスビュー,YKC)を用い、交感神経と副交感神経の変化を計測した。12μmとは一般的に歯科で使用する咬合紙の厚さであり、噛み合わせの位置だけでなく、どのくらいの厚さで自律神経に影響を与えるかを知るには適した厚みといえる。その結果、12μmの差で交感神経と副交感神経には顕著な変化が確認できた。許容範囲と言われる歯根膜腔の厚み20~50μmよりも薄い領域を調整する必要性が示唆された