TC19-1 脳波による女性のストレスの検出
◎奥住絵里,満倉靖恵(慶應義塾大学)
本稿では,脳波を用いた女性のストレスの検出方法を提案する。現代社会において患者数が104万人に及ぶと言われているうつ病は,ストレスが原因となって引き起こされる。しかしながらうつ病患者が自身でストレスを感じていることに気づくのは困難である。そこで本稿では,脳波からストレスを客観的に評価し,脳波を用いてストレスを検知することを目的とする。ヒトのバイオリズムは性別によって大きく異なるため,ストレスの感じ方には性差があると言われている。本稿では,このような性差を考慮したシステム構築を目標とするため,まず女性が感じるストレスと脳波の関係性について調べる。実験および周波数解析の結果,女性の生理周期が脳波に大きく影響していることが明らかとなった。また,11Hzと16Hzの同時増加がストレスに関係していることを確認した。